2010年07月19日

悦楽シンコペーション

syncopation


ちょっとマニアックな話なんですけど。

そうですね、だいたい1年に二度あるかないかってとこなんですけど。同じ曲がものすごくカッコヨク聞こえることがあるんです。初めて経験してからもう10年くらい経ってるから理由は分かってるんです。無意識のうちに、曲全体を16分音符一個分手前(もしくは後ろ)に解釈して聴いてるってのが理由なんです。ビートもメロディもアンサンブルも全部、16分音符一個手前(もしくは後ろ)をアタマとして解釈して耳に入って来るんですけど、これが本当に不思議なんですよ。まったく同じ楽曲が全然違うスピード感ある、かつて聴いた事のないカッコイイ音楽に聞こえるんです。僕の言ってる事わかってもらえます?この錯覚状況に意図的に陥らせようとしても僕の場合絶対無理で、何回も聴いた事のある楽曲ではまずありえない。ほら、よくダンスもののトラックで、曲の出だしからずっと続いてるフレーズが、ビートが入った途端、表と裏が逆だったんだってことに気付かせられる変な感覚。あれに似てる作用なんですけど。あれはまあ、作者がわざとしかけてるお遊びだし、慣れてると「どうせこれビートが入ったら裏んなるパターンでしょ」って分かっちゃうから、わざと自分がひっかかるように解釈させて楽しんだりもします。余談だけど。
でも冒頭に述べた16分ズレ錯覚はこれとはまた少し違うんですよ。今一度、あのカッコイイ曲を!って気持ちで、わざと解釈をズラそうとしても絶対に無理で、2回目聴く時には錯覚が解けてなんの変哲もない面白みのない楽曲に戻ってるんです。きっとオレ頭が固いんだな。かつてこの現象要因に気付かなかった時代は、「このCDだったのにあの曲だけない!」って必死に探したこともありました。これはあくまで聴いてる人間の解釈の問題だから、もしかしたら1年に何十回もこれを経験してる人がいたり、いっつも経験してるんだけど気付いてないってことがあってもおかしくないんですよ。このことについて今まで誰とも、話し合った事がなかったんですけど、この前ラジオ聴いてたら久々に遭遇したんです。おっとこれはカッコイイぞと思って1分くらい聴いてたんですけど、「ちょっと待てよ、これはこの楽曲がカッコイイんじゃなくてオレの耳が16分ずれて解釈してるな」って気付いたんです。騙されながら、カッコイイと感じてて、騙されてる事にも気付いてて、しかも自分からは直せない、むしろ直したくない..っていう不思議な感覚。いやはや先入観って素晴らしくて、恐いのであ〜る。

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